中学生編
続き、見ていただいてありがとうございます。
ここから中学生編になりますが、心理学、カウンセリングなどに興味を持ったきっかけが少しづつ出てきます。
中学生編
小学校を卒業すると、みんな地区ごとの市立中学校に通うのが大多数だと思います。
私も通うことなり、先生に従って新生活をはじめました。
まずびっくりしたのは、小学生の6年生まですごくおおらかだった子も、おちゃらけていた子も、一気に大人びた、というか態度が変わり、ピアスを開けたり、やはり私をいじめ始めている男子と付き合い始めたり、私のような大人しいというかグループみたいなものが違うと判断したら仲良かった子でさえ、無視をするようになりました。
それでも数少ない友達がいて、なんとか学生生活はおくれていました。しかし、朝、授業に5分遅れたということで激昂し授業は受けさせないという日々が続きました。
私は行くところがなくて人の通らない階段でずっと座ることで反省していました。
そのころから私自身の身体がおかしくなってきました。学校に着くと必ず頭痛と激しい嘔吐感に襲われるようになりました。
そんな日が何か月か続いた時、私が住んでいた団地が建て替えをするので、行政からの家賃範囲内で引っ越すという話がでたらしいのです。
しかし、私の家には母の連れてくる男性が毎日くるので、その人から逃げるという話になり、母なりに姉の安全なり考えての事だと思います。
そこから8月中旬から引っ越し作業が始まりました。しかしあの男の人は毎日やってくるので、バレないように隣の引っ越していったおばちゃんの部屋のカギを借りて、昼~夕方、時には深夜まで梱包作業をしていて、やはり学校にいけなくなりました。
そして、引っ越し先は2つ隣の区に引っ越しました。その間役2か月半休み、新しい学校へ手続きに行きました。
その時に制服と教科書が変わるのでお金がありませんでした。
しかし、その時地域振興券とういう制度のおかげでまかなえました。
ただびっくりしたのが、国、数、英、理、社、5教科分の膨大な量の課題を渡されました。
前述したように私は勉強ができません。なんとか国語、頑張って英語はなんとなく理解しようとがんばりました。
当時今のようにパソコンの普及率なんて少なく、ましてや携帯、スマホなんてない時代です。教科書をみても全くわかりませんでした。
そして、初めはみんな転校生なんて珍しいので仲良くしてくれました、すごくうれしかったのです。
ただ学校の周りは高級住宅街、みんなの家も戸建ての一軒家ばかりで、マンションの賃貸に引っ越してきたと言った時からすごく苦笑いをされ、一緒にいてタイプが違うので無視と誹謗中傷が始まりました。それとともに男子からはお腹を蹴られたり、死ね、キモイと色んなことをされました。
それでも転校先で一人はとても怖かったので、話はついていけませんがアニメの好きなグループに入れてもらました。
やがて、なんとか2年生に進級できた時クラス替えと、休みの日に友達と映画に行った帰りに知り合った1歳年下の男の子と仲良くなり、付き合うことになりました。初めての彼氏ができて嬉しかったですが、お互い若すぎたので、手も繋げませんでした。
その時期にちょうど母が真っ青な顔をして帰ってきて以来寝込んでしまいました。
毎日、桃の天然水というジュースを学校の帰りに母が飲む6~11本とご飯とお弁当の材料を買って帰る毎日で、家事や炊事は私がしていました。もしも私たちに母を病院に連れていく行動力、知識があればと今でも悔やまれます。
そのストレスを吐き出すように週に1回彼氏と会っていたので、そのことをクラス替えで離れた友達に手紙を書いたんです。
その手紙を女子に盗まれ、男子に回り、教室の黒板の上に貼られていました。
とても恥ずかしくて、取り返したかったのですが、体育の授業でタイミングが悪く、すぐに駆け付けた時にはもうはがされて、どうしようもありませんでした。
私はそれがとても嫌で、悲しくて恥ずかしくて、授業をボイコットしました。人通りのないトイレに鍵をかけて、いっそうの事帰ろうかと思いましたが、変にまじめなところがありトイレにこもって帰りの時間までやり過ごそうと隠れました。
しかしあと一時間というところで男女1組の先生にばれました。そこで言われました、「そうやって迷惑かけてなにが楽しいのか!?先生の迷惑も考えなさい」と。
そしてスクールカウンセリングに行きなさいと言われました。
私は保健室登校もしたこともないし、尻込みしていました。それを友達に相談したところ、行ったらスッキリするよと勧められました。
そして火曜日の放課後にやってると聞いたので行ってみました。
そしてカウンセラー(推定40半ば女性)に逢って家庭の事情と男子の暴力、女子からの無視と中傷でつらいと話しました。
そのカウンセラーに言われました。
「そんなの虐められるようなあなたが悪いじゃない?自己防衛してないんでしょ?家庭の事情なんて私に関係ないじゃない?」
そこで沸々と怒りが沸いてきました。こんなことを言われるために、我慢したんじゃない!!こんな人間がいるから人の心は死んでしまうんだ。私ならこんなカウンセラーになりたくはないと。いやむしろ、いいカウンセラーになってやる、と。
そこからです、私が心理学、カウンセラーに興味を持ち勉強しようと思ったのは。
そして2回目のカウンセリングに行きましたが、何もないですよ、大丈夫です、自己防衛してますと答えて、行かなくなりました。心の中で、大人への失望と諦めがありました。
そこからは、母の容体が急変し、私たちの住民票を見てやってきた、前述した男の人が母を病院へ連れていき、重度の糖尿と、肺がん、気管支拡張症による喀血(かっけつ)で即入院になりました。
その間、私たちは姉と二人での生活は危険とのことで、児童相談所に身を寄せケースワーカーさんの支えもあり、バウムテスト、それに関する心の状態をみる質問や、発達障害のテストを受け、入所とほかの施設へ移るまで、お世話になりました。
児童相談所では朝、昼、3時のおやつ、夕食が提供され、昼過ぎから年齢の分校庭のランニング、筋肉トレーニングがあり、夕食の後週に2回の入浴がありました。
しかしその間勉強という勉強はなく、書道の授業だけありました。
児童相談所は、私たちのような場合だけの人だけではなく、主に警察に補導されて入所した子たちが多かったです。あとは親がいない小さな子供さんでした。
その後何週間か経って、カトリックの施設の和室なら空きがあるということで、そこに入所することになりました。
そこから学校にも復学し始め、学校に通いながらお世話になりました。
そこでは夜ごはんは作ってもらえますが、朝、昼は自分で作ること、掃除、洗濯は自分で行うこと、外出はシスターに報告すること。
その時に今でも忘れられない出来事がありました。
それは、シスターの部屋の目の前の和室にお世話になっていた時、私は門限の19時を過ぎて21時に帰りました。
もともと母は門限を17時過ぎるとチェーンをかけてしまうので、私にとって門限が19時なんて、自由そのものでした。
そして21時過ぎに帰ったときシスターとばったり出くわしてしまったのです。
その時シスターは言いました。
「無事に帰ってきたのね、無事でよかったわ安心した」と。
そのとき思いました。私は規則を破ったのに、どうしてこんなにやさしさにあふえる言葉をかけてくれる 人間がいるんだと。そして心にあった、大人への不信感というものは和らいでいきました。
そして時がたち、母が退院することになり、退所することになったとき、その施設は「諸経費、光熱費や食事代、すべてお金はいりません。無事退院できてよかったですね」と言われました。
そしてシスターは、オルゴールに入ったメダイという、マリア様が刻印されているネックレスを私たち二人にプレゼントしてくれました。
それを一生大切にしようと、今でもオルゴールの中に入っています。
その経験があったので私はキリスト教が好きになりました。
特別ミサなどに行くわけでもないし、洗礼も受けてはいません、誰かを勧誘することもありません、ただ、個人的に救われたという事実があるから好きだということです。
そして母の容体を見ながら闘病生活を初め、入退院は繰り返したものの何とか生活を送っていました。
そしてその時見ました。私をいじめていた男子が自分の家の すごく大きな家の片隅で犬に餌をやっていたのを。その背中は寂しそうにみえました。
そのとき「ああ、きっと寂しいんだろうな、だからいじめることで、みんなのノリや期待に応えて心の安定をはかってるんだろうな・・・」
なら虐めてくることも、許そう。そう考えるようになりました。
そして、相変わらず勉強にはついていけませんでしたが、母に最低でも高校は行っておきなさい」と言われていたのと内申点だけは良かったのと、私立に行かせるお金はないよと言われていたので、公立高校に入学しました。
中学生編終り